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ガウリイの求める居場所

ツイートしようとしたら長くなったんでブログにした。
(全部妄想と憶測と「こうだったらいいな」ってのが混じった考察だよ!)

ガウリイの家族ってどんなだったんだろう?て考えるんですけど
やっぱりガブリエフ家は歪んだ面があったと思うんすよね。幼い頃からガウリイに求められていたのは「後継者の弟」、つまり兄の補助者たれという機能だったはず。それからなにかしらの悲劇が起こり、ガウリイはいきなり「光の剣の後継者」という機能を求められる立場になってしまった。ガウリイはそれを受け入れられず、また同様に家族も急に後継者となったガウリイを認めることができず、出奔することに繋がった。(のかもしれない)

まあ、そこまでは考えすぎで、ごく普通の一家だったけどしれませんけど。
でもガウリイがかたくなに実家に関する発言をしないあたり、一見普通でも関係が希薄でお互いに無関心な一家だったのかもしれない。

で、出奔して、ガウリイは無意識に「家族」を求めてあちこち放浪したのでは。
でも、どこに行っても自分の「家族」なんてものは見つからない。傭兵になったら「戦い続ける機能」だけ求められるし、サイラーグでちょっと人助けをしたら「英雄としての機能」をちやほやとされる。

んで自分の居場所はどこにあるのかと探し続けて惑ううち、とあるおっさんに出会う。これで、もしおっさんが「機能的になにか不足してる人」だったらガウリイはついていったんじゃないかと思うんですよ。でもおっさんは戦闘能力もあるし判断能力も秀でてる、仕事もある。愛する奥さんも仲良さげな娘たちもいる。ガウリイから見て「十分足りてる人」であるおっさんに、売り込める自分の機能はないと感じ取って、また一人旅に戻る。
家族に求められるのは機能じゃなくて「互いにただ認め合う」ことなんだけども、ガウリイは過去の経験により、「機能」が必要なんだと思い込んでいる。

そして、次に興味惹かれるリナに出会う。面白そうだからとりあえず同行してみようと、リナは「一人」なので「友達が必要なんだ」と言ってついていってみた。
リナに受け入れられるにはどういった「機能」が必要だろうか…と一緒に行動しながらリナに「不足してる部分」を探ってみる。それは、自分の「機能として有用なところ」を売り込むために。
でもリナは生活力はあるし知識は深いし戦闘能力も半端ない。機能という面で考えたら、リナに足りないのは単身のときのピンチを救う「相棒」と、年齢が低いための苦労(舐められたり、襲われたり、ちょっかい出されたり云々)をカバーする人…ということで、ガウリイにできる機能は「保護者」しかないんですよね。
最初は本当に自分の機能を売りに「居場所」を求めていただけでリナに対しての「愛情・恋愛」はこれっぽっちも考えてなかったはず。(むしろ、男を前面にした機能的立場を主張したらリナについて行くことはできなかった)

そして同行するうちに、ガウリイとリナはかりそめでも家族として成り立ってるんですよ。
家族間に求められるのは「機能」じゃなくて「存在」で、どちらかが担ってる「機能」を失っても、家族だったらその機能をカバーするにはどうしたらよいか、と問題解決に向けてその小社会は動きだす。
だからガウリイはリナが魔法を使えなくなっても責めないし(からかうけど)、やばいヤマでも見捨てて逃げる選択肢はなく、「降りよう、この仕事」と、あくまでも運命共同体としてどう行動するか?ってのを考える。
もうね… そういうのって愛なんだよ!! (´;ω;`)ブワッ

恋愛はもう二の次。さんざん語られてるんで持論でもなんでもないけど、1部では「保護者」の機能で満足してるから、ガウリイは恋愛についてもリナに一任してるのかも。「そういうのはさておき、どんなことがあろうとリナの側にいる。居心地いいから」とか思ってそう。 
男女で行動してるからからかわれるのは頻繁にあっただろうけど、リナとしては「へんなしゅみ」まではたいしてガウリイのことを意識してなかったと思う。
リナからしたら最初はなし崩し、そして光の剣目当てに同行するってなってるけども、リナも結局ガウリイの側が居心地良くていつの間にかしっくりくる相棒に。リナみたいに苛烈で思うがままに生きていると、人からの容認て得られないじゃないですか。でもガウリイはなんだかんだと言って認めてくれるし赦してくれる。
始めの頃は、一緒にいて邪魔だったら剣だけもらってとんずらしようと企んでたと思うんですよ。
それが、のちには世界と天秤にかけて選ぶって… 尊い…☆彡
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